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A to Z cafeオープン初日[詳細]
2006年2月5日、ついにA to Z cafeが南青山にオープンしました!
前回の速報画像に続きまして、今回はオープン初日の様子を文字にてお届けいたします。
青山通りから一本わき道に入った静かで細い路地の奥に、equboビルはありました。

まだビニールシートでカバーされたままのエレベータで5階にあがると、明るく広々とした店内が目の前に広がります。
しかし!店内に足を踏み入れる前にふと頭の上を見ると、八角形の枠に色とりどりの電球が灯された、小屋マニアなら思わずニヤリな装飾が目に入ります。
奈良+grafは相変わらずやることが細かいなー。

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窓際は自然光と風の入るとても気持ちのよい場所


スタッフに案内されてフロアに足を踏み入れると、とっさに目に飛び込んで来るのは、中央に建てられている廃材でできた小屋。
そこは奈良さんの作業部屋(通称"Drawing Room")になっており、ガラス窓越しに中を覗くとドローイングが部屋のあちこちに置かれ、また小物や吸い殻が山盛りの灰皿などがあり、まるで「いま、ちょっと留守にしています」という状態のよう。(この部屋、個人的にはCBGBのマットがぁぁぁ〜〜〜!!)
Drawing Roomとしては初めての四方を壁で囲んだ構造に、"部屋"としてのリアリティを感じます。
小屋はスペースにあわせていろいろと進化と変化を見せてきましたが、ロンドンに続きまた新たなバージョンが!
その周囲には、ウッドデッキが設けられ、さまざまな形の古びたちび椅子と古びたちび机の客席があります。

さらに、このDrawing Roomとウッドデッキを囲むように、360度ぐるりと客席が設けられ、どの位置からもDrawing Roomを眺めながら飲食することができるようになっていました。
Drawing Roomの裏側にまわると、屋根の上に看板が取り付けられているのも発見。

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Triplets Sisters?カフェのマスコットガールズたち


広い店内、いろんな発見があり思わずうろうろしながらたのしんでしまいます。(そういうお客さん多し!)
この日は11時半のオープンからすでに、情報早耳のお客様が何組もいらしていて、奈良さんのオリジナルドローイングがほどこされたテーブルや窓際の明るいテーブルなどめいめいが好きな座席でランチを楽しんでいるようでした。

店内の奥にはもうひとつ小屋があり、A to Zのサインの掲げられたアーチ型の入口をくぐるとそこにはソファの客席もあります。
そこはかとなくS部屋を思い出すこの部屋にある白い棚の中には、奈良さんの私物なのでしょうか、さまざまな小物たちがきれいに並べられていました。
この小屋の脇にある細い通路を入ると、1m四方ほどの小さなスペースの壁に人形の詰まったアルファベットのSMLを模ったアクリルケースが縦に(!)展示されています。
店内の別の壁にも、人形の詰まったピースマーク型のアクリルボックスが展示されていました。
これはいずれもS.M.L.展(2003年/graf media gm)で展示されたものですので、S.M.L.展に参加されたかたは、ぜひご自身の人形を探してみてください。
けれども、なぜかSMLには「.」がありませんでした・・・ドットはいったいどこへ?

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描き下ろしドローイングつきのテーブルは数台しかありませんのでお見逃しなきよう


メニューは奈良さんのオリジナルドローイングがプリントされた、見開きB3サイズの2ツ折りペーパー。
お品書きだけでなく、A to Z journalというタイトルでA to Zのインフォメーションや、奈良+grafが関わってきた展覧会や手がけてきた小屋の数々も細かく紹介されています。
このメニューはテイクフリーなので、使用後は自由に持ち帰ることもできます。

ランチタイムは11:30〜16:00で、魚料理の定食と肉料理の定食が日替わりで1000円、そして丼物が日替わりで800円というリーズナブルなお値段。
この日のランチメニューは、魚料理が鮭の西京焼き、肉料理が鶏もも肉の柚子胡椒焼き、丼物が味噌煮込みハンバーグでしたが、どれもボリュームがあり男性でもきっとお腹いっぱいになると思います。
その他のお料理、お飲み物、デザートともに種類が豊富でとても充実しているので、インスタレーションに負けずカフェとして充分に満足できるお店です。

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こちらが肉料理のランチ、生野菜もたっぷり添えられています


で!grafの手がけたお店となると、トイレも気になってしまったり。
オープン間もないトイレに潜入してみると、中はまさにgrafの仕事!!という感じの、木の温かみを持ちながら機能的かつシンプルな造り、そしてとても清潔でした。
厨房の手前にはバーカウンターがあるのですが、ここのカウンターテーブルがガラス張りのウインドウになっていて、Hで連載されていたドローイングエッセイ『ちいさな星通信』の生原稿が展示されています。
連載当時を知る人にとっては思わず鼻血ブー!!!なデッドゾーンですので、くれぐれもご注意を・・・。

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カウンターは上級者向けでしょうか・・・


equboビルの向かいには、道路を覆うほど大きな桜の木があります。
この通りに詳しいかたのお話しでは、春の満開時期にはとてもきれいな桜の花が見られるのだそうです。
5階から眺める桜もきっときれいですよねー。

ひとりになりたいときには、カウンター席へ。
お友達とのんびり過ごしたいときには、奥のソファ席へ。
つかれて気分が晴れないときには、窓際の席へ。
運がよければ、ドローイングテーブルの席へ。

どんな気分のときでもどんな用途でも、居心地がよくてついつい長居してしまう、A to Z cafeはそんな場所になりそうな予感です。(文/画像=市橋なお子)
by atoz_reporter | 2006-02-06 00:00 | ☆A to Z cafe情報


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