束の間美術館ソイサバーイ展イベント編・その2
<2/15 チェンマイ ワークショップ>

チェンマイは、バンコクから北へ約750km。
北に位置し海からも遠いせいか、バンコクよりも湿気が少なくて、朝晩は長袖でもいいくらい涼しかったです。

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ワークショップ当日は朝九時にチェンマイ駅集合
...だったのですが、
作家&スタッフチームの到着が遅れたため(列車の故障らしいです)、12時15分にやっと合流。

なんとバンコクから列車で16時間半の長旅、お疲れさまです!
(移動の列車の中も盛り上がっていたようです)


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チェンマイ駅合流の私たち5名を加えて約20名の一行は、まずカオソーイ専門店で腹ごしらえ。
カオソーイはタイ北部の名物料理でカレー味のラーメンです。(さっぱりしてスパイシーなスープでおいしかった)

食べながら一人ずつ自己紹介をして、早々に次の目的地 the land に向かいます。


the land

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the land はチェンマイの中心部から40km程、個人的に今回一番の目玉です。(なぜなら、この機会を逃すと自力では行けなさそうな気がしたから)
初めは見晴らしのよい広い道路を進んでいたのですが、最後は車一台がやっとという感じの未舗装の道を通って到着。
周りには田園風景が広がってます。(二月に田植え済みでした)

普段のthe land は、水田の周りにいろんな小屋が建っている状態らしいのですが、今回は展示のために水田はなくそこに大きな家(竹の骨組みのみ)が建ってました。
それを眺めながら、その展示の説明とthe land の説明を(英語で)聞き、
その後、一つひとつの小屋を(ここも英語で)説明してもらいながら見てまわりました。


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説明をすべて理解できたわけではないのですが、
ここを気に入った作家が自費で作品を創りに来るという、ギャラリーや美術館とは全く異なる場所(the land)に、様々な機能やコンセプトの小屋が集まって、自給自足的な村のモデルができていくのかなあといった印象を受けました。
小屋群のなかには、水牛がロープを引いて発電するバッテリーハウス、牛糞から調理用のガスを発生させる無臭の装置(風船みたいなものにガスが貯まっているらしい)
などがあり、今後は、ソーラーでトゥクトゥクを充電する小屋もできるそうです。

自給自足というと、私はなんとなく薪やロクソク的なイメージだったので、「テクノロジーを否定しません」という言葉はとても新鮮でした。


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それ以外にも
風水的に間違った方法で建てられた角だらけの小屋(精霊が集まるらしい)
木を植えるところから始めてるツリー・ハウス(5年目だけど、もちろん未完成)
木が腐ったので取り壊し中の小屋(美術館ではないのでメンテナンスはしないとのこと)
などがあり、
これからも増えて(そして減って?)いくそうです。

このプロジェクトに完成やゴールはなく、新しい人が加わることで方向性も多少変化しながら続いていくと聞いて、これから先どうなるのかをまた見てみたい気持ちになりました。


トークセッション

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the landを一通り見た後、トークセッションの会場the land のオフィスへ。
チェンマイ大学のすぐ近くと聞いていたので、街中なのかなと思っていたら、なんと森の中でした。
敷地の中に二階建てくらいの高さの建物が三棟ほどあり(ひとつは瞑想専用の建物。誰でも使えるそうです)、
たくさんのスタッフや学生さんが食べ物を用意しながら、私たちを待ってくれていました。

すっかりセッティングされた料理(どれもおいしかった)をつまんでいると、トークが始まる雰囲気なので、会場へ。
靴を脱いで赤いゴザ(?)の上に好きなように座っていいので、リラックスできる感じです。(でも、タイでは足の裏を人に向けると失礼なので、そこだけ注意ー)


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まずは地元の作家アンクリットさんがタイ語で説明をして、キュレーターの澤さんを紹介。
澤さんは今回の展覧会までの経緯などをざっと英語で説明し、マイクは奈良さんへ。
奈良さんは「何を話していいか分からない」と緊張している様子でしたが、
参加者の殆どが奈良さん本人に会うのは初めてということで、まずは子供の頃からドイツ留学までの奈良さんの半生を話すことに。
(日本語ータイ語の通訳がかなり難航して、最終的には奈良さんの日本語を澤さんが英語に訳し、さらにそれをアンクリットさんがタイ語に訳すという形になってました)


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その後、質問タイムがあり
grafとのコラボレーションについての質問が出たところでマイクは豊嶋さんに。
奈良さんとの出会いとYNGの始まり&これからの展開を英語で答えてトークセッションは終わりました。

印象的だったのは、奈良さんの描く女の子についての質問に、
「子供の頃に描いていた壮大な物語(自分と飼いネコが南極を目指して冒険するという内容)のネコが、描いているうちに徐々に女の子化していって、それが今描いている女の子の原型だと思う」
と答えていたことでしょうか。
初めて聞いた気がします。

トーク後は自由解散という感じで、7時頃にワークショップは終了しました。



(写真と文・あすか)
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by AtoZ_reporter | 2006-04-06 08:25 | ★各地の展覧会リポート


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